1999年以前の保育士の正式名称は保母でしたが1999年4月1日、男女雇用機会均等法の大幅改革によって正式名称も保育士と改称されました。
世の中の様々な場面で男女の区別無く就労が可能となり、それまでほぼ女の職場であった保育所に於いても男の保育士さんが活躍し始めています。
また家庭に於いてもイクメンと言う言葉が出来るほどお父さんが育児に参加している昨今では男の保育士が保育所に居るのが当たり前になる日も近いのではと思います。
性別も保育士の個性の一つ
園児と一緒になって遊ぶ保育士、躾に厳しい保育士、若い保育士、年配の保育士と色々なタイプの保育士が居る保育園は素敵な保育園だと思いませんか?
誰もが男性保育士さんを個性の一つと捉えるようになれば良いなと思うのです。
男女の別無く保育士それぞれの個性を発揮しながらも保育士全員が同じ方向を向いて保護者の代わりに精一杯の愛情を子供達に注いでいる保育園が理想だと思うのです。
男の人が保育士になるには
男でも女でも保育士になるには基本的には2年以上の指定保育士養成施設を卒業して保育士資格を取得するか、保育士の国家試験に合格して保育士資格を取得するかのどちらかになります。
養成施設での男の人の割合は全体の約2から3割、保育園での男性保育士は1割以下程度、もしくはゼロです。
近頃は男性でも保育士を志す人が増えて来ましたが、保育の分野はまだまだ圧倒的に女性の多い女性中心の職場です。
保育士間の人間関係にも気を使いそうですが、男性用の更衣室やトイレが設置されている保育園は数が少ないので気を使う事もあるでしょう。
男の人が保育士になるにはそう言った施設の設備面の事でも心の準備が必要です。
子供達との接し方
男女雇用機会均等法の施行から女性があらゆる職場に進出し、認められて来ました。
男性でも同じように勇気を出してほぼ女性の職場である保育の場に進出するのを阻む理由は無いはずなのですが最近のネットなどでは男の保育士さんに自分の娘のオムツ替えやトイレの世話をして欲しくないと言う意見があり話題になりました。
同調する意見もありましたが大半の意見は男の保育士さんを歓迎すると言うものでしたのが救いです。
とは言うものの偏見的な発言や見方をする人はごく少数ですが存在する訳です。
そして本当に残念な事にワイセツな犯罪行為が実際の事件として取り上げられた事もありました。
保護者からむやみな誤解を受けないように職場全体での話し合いも大切ですが、男の人が保育士になるには自身でも子供達への接し方を考えておかなければならない問題でもあります。
まとめ
男の人が保育士になるには周囲の偏見だったり、施設などの物理的な事だったりとハードルは幾つかあるかと思います。
また給与面に於いても充分な処遇とは言えないので二の足を踏んでいる人も居る事でしょう。
女性が長い年月をかけて男社会と言われて来た様々な職場に居場所を作って来たように、男の人が保育士さんになるにはこれから自分達の居場所を作れるように頑張るしかないのでしょう。