保育士資格は国家試験の8教科9科目の筆記試験と3科目の中から2科目選択の実技試験に合格する事で取得出来る資格です。
科目数が多いので独学での受験は難しいと考える人が多いように感じます。
実際は独学で保育士資格を取得している人は案外たくさんいるのです。
2013年からはそれまでの10科目から9科目に減り、抱き合わせの科目も1教科だけになったのは資格を取得しやすくなったと言えます。
保育士の資格は国家試験の中でも独学でも合格する事が出来る数少ない資格かもしれません。
筆記試験
筆記試験の8教科9科目は5択のマークシート方式で各科目ごとに合否判定され、それぞれ6割の得点で合格となります。
科目数は多いものの、殆どが暗記が中心の勉強となります。
・保育原理
保育所保育指針は完全暗記と理解が必須。
・教育原理/社会的養護
各50点満点で30点以上の得点が合格ラインとなり、片方が不合格の場合は両方共に不合格。
・児童家庭福祉
法令や制度な歴史的背景を理解し、暗記項目が多い。
・社会福祉
テキストや過去問だけでなく新たに制度化された事や改定された事も確認必須。
暗記項目が多い。
・保育の心理学
子供の発達段階など保育、子育て経験があると理解しやすい。
発達障害の知識、理解もも必要。
・子どもの保健
予防接種やアレルギーなど子育て経験のある人には有利。
・子どもの食と栄養
食事摂取基準や国民栄養調査など数値が年代で改訂されているものがあり過去問とは答えが変わっている事も。
独学で古いテキストを使っている人は要確認。
筆記試験の中でも毎年『難しい』と評判の科目。
・保育実習理論
楽典や色の知識が必要だが楽譜が読める人には有利。
実技試験
3科目の中から2科目選択での受験になります。
出来れば音楽表現と言語表現を選択することをお勧めします。
音楽表現と言語表現をは予め課題が決まっていますから、事前の練習がし易いので有利と言えます。
音楽表現の課題曲2曲は童謡や文部省唱歌である事が多いので難しい課題ではありません。
ギターの場合はコード演奏でも大丈夫です。
音楽表現も言語表現も大きな声で表情豊かに表情する事が何よりも大切です。
独学の人はアドバイスをしてくれる人が乏しくなりがちですからビデオで撮影して自分の表情や声の出し方をチェックすると良いです。
音楽表現でピアノを弾く人は試験ではアップライトピアノを使用しますが鍵盤の重さに戸惑うようですので事前練習でもピアノを弾ける機会を作れると安心です。
造形表現は当日の試験の中で指定条件が示されるので事前練習が難しいのです。
まとめ
保育士試験に独学で挑戦している人で合格が難しいと感じる人の多くは新しい情報をキャッチしていないと感じます。
養成施設や講座では先生から新たな施策や改定された制度を教えてもらえますが、独学では自分でチェックして調べる事が必要です。